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新製品の実証試験を開始しました。

2022.01.18

新製品の実証試験を開始しました。
 生分解性biopotやビオコンテナ(生分解性コンテナ)などはポリ乳酸スパンボンドを裁断後、
特注したポリ乳酸フィラメントを撚糸した縫製糸で縫製し製品化しています。
すべてがバイオマス由来の生分解性素材からできています。
ポリ乳酸は、条件により異なりますが生分解には時間を要します。
『もっと早く分解するポットはできないか?』 そんなご要望にお応えし、この度開発した新製品は、
育苗中は形状を維持し、定植後は速やかに容器が崩壊し徐々に生分解するよう設計した製品です。 
ラボで生産した目付や配合比率を変えた複数の素材で約1年間の栽培試験を経て実用化に漕ぎ着けた製品です。
 新製品の素材は、分解速度の異なるポリ乳酸とレーヨンとを組み合わせたスパンレースです。
両者ともバイオマス素材で、自然界で生分解します。地球環境に優しく植物にも優しい製品です。
新製品のpr品番は、目付により地上にてそれぞれ約6ヶ月と約1年の耐久性を持たせ、 
育苗期間中は形状を維持するよう設計しています。定植後は先ずレーヨンが急速に強度を失います。
ポリ乳酸繊維は生分解には時間を要しますが、スパンレースは短繊維を絡めて製造しているため、
従来のスパンボンド(長繊維)と異なり容器は崩壊し易く根の伸長を阻害しないよう設計した製品です。
現在、主に生分解性biopot等弊社製品を使用していただいている方々にpr品番製品をご提供、
既に鉢上げが開始されています。
 今後沖縄県から北海道まで多くの農園に順次発送し、育苗から植栽後の追跡調査を実施します。
また、素材の生分解性証明と崩壊速度の分析試験も実施しています。
石油由来製品をこのpr製品(バイオマス素材)に切り替えることで環境負荷を軽減することができます。
新製品のpr品番のpはポリ乳酸を、rはレーヨンを表しています。
*pr40は、園芸など短期間での育苗後半年以内での植栽に適しています。  
イチゴ、トマトや草花、バラなどの挿し木苗など、園芸分野での使用に適しています。
*pr55は、緑化樹や山林樹苗、果樹苗などの育苗容器です。  
実生苗や挿し木苗を鉢上げ後約1年間育苗し鉢替えや植栽に適しています。
*pr40及びpr55をシート状に裁断しマット植物の育苗試験も開始します。
◎不織布の特性から、ポットでの根巻き(ルーピング=サークリング)の発生を制御します。 
◎容器全面から水分を蒸発させ、容器内の培地温を低減します。
◎透水性、通気性が良好で過湿状態を制御します。
◎容器のまま植栽可能
○根の損傷がなく植え傷みしない。
○空容器の発生がなく植栽時の省力化を可能にします。
〇生分解により排出されたCO2はカウントされず地球環境に負荷を与えな いと言われています。
(カーボンニュートラル) 
昨年2月に鉢上げしたスギ。

ランナーで受けずに、
挿し木にて育苗中のイチゴです。