現場レポート

ビオポット/biopot®ZPF品番でアマモが育成されています

2010.05.21

ビオポットが海で使われています

アマモなどの海の植物は「海のゆりかご」といわれ、魚類などの産卵場としてなくてはならないものですが、近年さまざまな環境の変化で藻場が減少しています。
神奈川県 葉山の海で藻場の再生・保全活動にビオポットがお役に立っています。
神奈川県三浦郡葉山の実験場の研究者の方々の技術指導のもと≪葉山アマモ協議会≫の皆様がアマモの育苗に取り組んでおられます。
さまざまな素材のポットでの試験栽培を経て、当社のビオポット/biopot®での試験栽培が行われました。
昨秋・植え付け、今春・見事に発芽したアマモの苗の映像が届きました。

2009年・秋


2010年・春

この苗がダイバーの皆様により植え付けられます


以前の試験では生分解性ポットといわれるポット【石油系樹脂とスターチとの混合素材を成型したポット】で行われましたが、育苗中にスターチが溶解、ポットが崩壊し水生植物等の水中での育成には適さないとのことで、当社製品で試験栽培が開始されました。
尚、このポットは地上での植物の育成にも使用されていますが、海水や淡水中での育苗と同様、育苗中に崩壊するなどの問題点が指摘されています。
ビオポットは、育苗期間中は形状を維持し(数カ月から数年間)、育苗後にはポットのまま植え付けが可能で、定植後は根がポットを貫通し生育します。
さらに条件により異なりますが穏やかに生分解します。

樹木の育苗を目的に開発したビオポットZ品番、今、園芸に、湖や川や海にと地球上のさまざまなステージで活躍しています。