現場レポート

伊豆沼・ジュンサイ(宮城県)

2019.11.05

伊豆沼を訪問
水生植物の育苗試験です。
研究員のHさんに説明していただきました。
近年ザリガニが増加しているとのこと。
伊豆沼ではブラックバスやブルーギルの駆除が進み、海老やウナギ、コイなどは増えてきたようです。
駆除法はアシ原周辺に微電流を放電します。
周辺の魚がプカプカと浮いてきます。
そこでブラックバスやブルーギルなどをタモですくいとります。
その他のコイやウナギは時間がたてば息を吹き返し水中へ。
ブラックバスの駆除がすすむにつれザリガニが増えジュンサイなどの水生植物に被害が及ぶ。
そんな連鎖が繰り返されています。
ザリガニ駆除は水位を下げ湖底が現れれば鳥などの捕食者が増加し、駆除が進み減少します。
しかし、この湖は農業用水として使用するため、近年では湖の水位を下げずザリガニの増殖に拍車をかけています。
自然と人とのかかわり、複雑な思いです。
ハスの花、水鳥などの季節を通して楽しめる湖です。
ウシガエルのオタマジャクシが泳いでいます。
彼らは、オタマジャクシのまま冬を越します。
ジュンサイ
生分解性biopot ZPFacH30-9で育苗しています。
水中でも溶解せず育苗後ポットのまま植栽します。
徐々に生分解し、環境への負荷を軽減できます。
ジュンサイ
芽が切れています。ザリガニの仕業です。
食べるでもなく自らの捕食のため、見通しをよくする行動のようです。
ウシガエル
オタマジャクシと比較、ずいぶん小さなカエルになります。
紅葉したウルシ