理念

近年、気候変動によると思われる甚大な風水害やプラスチックごみによる環境汚染が地球規模で深刻な問題となっています。
SNSで世界中に拡散されたウミガメの鼻孔に突き刺さったプラスチックストローの映像から、アメリカ西海岸の女子学生らの『脱プラスチックストロー』の呼びかけは、企業の『脱プラ』を加速させています。
また、海岸に打ち上げられたクジラの胃から大量に発見されたビニール袋、漁網に絡み瀕死のイルカやウミガメの映像からもプラスチックごみに対する厳しい目が向けられています。
毎日、膨大なプラスチックごみが海に流れ込み拡散しています。
また、それらは時を経て厄介なマイクロプラスチックに姿を変え世界中に拡散しています。
近年、このマイクロプラスチックは、食物連鎖から我々人類の健康をも脅かしています。
海に国境は存在しません。
他地域のゴミが自国へ、自国のごみが他地域へと漂流、漂着しています。
大気も例外ではありません。
化石燃料などにより汚染された大気も例外なく世界中に拡散されています。
この『脱プラスチックストロー』の取り組みは、適切な廃棄物処理と地球温暖化効果ガスといわれる二酸化炭素排出削減の取り組みを加速させています。
レジ袋有料化や使用禁止に象徴される『脱プラ』の取り組みが、世界各国で進行しています。
2019年1月1日、ニューヨーク市では使い捨て発泡スチロール容器の使用を禁止する法律が施行されました。
但し、スーパーマーケットで使用される肉用のトレーや、小規模事業者で、他の素材の容器購入が不可能と証明した場合は、適用が除外されます。
今後、フードトラックで使用される二つ折り容器や、カップ、皿、ボウル、緩衝材などすべての発泡スチロール製品の使用が禁止されます。
施行後6ヶ月は猶予期間が与えられますが、7月1日以降は罰金が科せられます。
現在、ニューヨーク市では年間約2,700トンの発泡スチロール廃棄物が発生しています。
発泡スチロールは生物分解できず、リサイクルが難しいとされているため、毎年埋立地で処理されています。
グリーンサポートは、2000年緑化樹栽培容器として円柱形の生分解性biopot/ビオポット®を試作。同時にポリ乳酸フィラメントを撚糸加工して縫製糸を完成させました。
その後、普及のため各地を回り、生産者にサンプルを配布、試験栽培を経て2013年に販売を開始しました。

当時、生分解性ポットは地中で3年間形状を維持することを求められていました。
しかし、樹木や素材のポリ乳酸不織布の特性を学び、知るにつれ用途ごとに目付(厚さ)や形状などを変えることでその用途が拡大するとの信念のもと、多くの製品を開発してまいりました。
その結果、緑化樹栽培、園芸(トマト、イチゴ、キュウり、芽キャベツなど)、水産(磯焼け対策や、アマモ栽培)、林業(生分解性コンテナ)へと用途を広げ今日に至っております。
現在、国内は勿論のこと海外での使用も拡大しています。
グリーンサポートの生分解性素材(biorecuron/ビオリカロン®)はトウモロコシに由来するバイオマスプラスチック製品で、石油由来の生分解性製品とは異なります。
biorecuron/ビオリカロン®は、地中や水中の微生物の働きにより水と二酸化炭素に分解(生分解性証明取得済み)され地球に還ります。
生分解性biopotは、地球環境にやさしく、植物にも優しい製品です。