現場レポート
花粉症対策にbiopotが活躍しています
2011.07.26
佐賀県山林種苗緑化組合では少花粉スギ(藤津14号)の育苗に取り組んでおられます。
戦後、日本各地で植林されたスギは、材質(木目や色など)や生育の良好な木を選抜して植えられ、花粉のことはあまり考慮されてなかったようです。日本各地で植林されたスギから出る膨大なスギ花粉で、近年、花粉症に悩まれる方々が急増しています。
そこで、【花粉の少ないスギ】が注目され、今後の造林を少花粉スギで植林し、花粉の飛散を減少さようとしています。既に、都市圏周辺で少花粉スギの植林が開始されています。
佐賀県山林種苗緑化組合、組合長の織田さんは、平成18年ごろ山林向けに落葉樹の生産を始めるにあたって、灌水設備が無い圃場でのポット苗の育苗に新たな育苗方法(佐賀県山林種苗組合栽培マニュアル)を開発、栽培した樹木の植栽試験を重ねてこられました。
その結果、
「生分解性ポットで育苗した苗は、ポットのまま植えることができ、植え痛みが無く活着が良好で95%以上活着する」
「ポットのまま植えられるので作業効率が非常に良い」
「ごみが出ない」
などと評価していただき、今後も生分解性biopotでの育苗を継続すると心強いお言葉を頂きました。
その栽培技術が【少花粉杉=藤津14号】の育苗に生かされ各地に出荷されています。
2011年7月6日 佐賀県の生産者の圃場を訪問いたしました。
間もなく圃場に運ばれ、育成、出荷を待ちます。
勿論、佐賀県山林種苗緑化組合の栽培方式で育成され、出荷を待ちます。